ネットラジオレコーダーは「ラジコ」や「らじる★らじる」などの人気のインターネットラジオを録音することができるWindows及びMacintosh用ソフトウェアです。2017年10月現在の最新版は「ネットラジオレコーダー7」で、従来の録音機能に加えて、「キーワード録音機能」や「ダイレクト録音機能」などの新たな機能が追加されています。
また、ネットラジオレコーダーはパソコン版だけでなくスマートフォン向けのアプリとして、2016年10月にリリースされたAndroid端末向けのスマホアプリ「ネットラジオレコーダー for Android」があり、アプリ単体で再生・録音ができるだけでなく、パソコン版と連携することでさらに便利に使うことができます。
今回はこのネットラジオレコーダーのパソコン版とスマホ版の違いと特徴を紹介します。
パソコン版とスマホ版の違い
パソコン版とスマホ版があるネットラジオレコーダーですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?まずは以下にまとめた主要機能の対応表を見て、自分が使いたい機能があるかどうかチェックしてみましょう。
パソコン版 | スマホ版 | |
価格 | 有料 | 無料 |
再生 | ◯ | ◯ |
録音 | ◯ | △(有料) |
予約録音 | ◯ | △(有料) |
複数番組の同時予約 | ◯ | × |
キーワード予約 | ◯ | × |
録音ファイル形式の指定 | ◯ | × |
録音ファイルの編集 | ◯ | × |
番組表 | ◯ | △(1局ずつ表示) |
フォーマット変換 | ◯ | × |
保存先フォルダ指定 | ◯ | × |
スマホ版をインストールすれば、スマホ単体でもラジオを聴いたり録音したりすることができるので、スマホでラジオを聴いている人にとってはパソコン版は不要と思われるかもしれませんが、スマホ版はパソコン版と比べると利用できる機能が制限されており、逆にパソコン版にはパソコン版にしか利用できない便利な機能がたくさんあることがわかります。
パソコン版の特徴
パソコン版のネットラジオレコーダーはWindows版とMacintosh版がありますが、機能的にはどちらもほぼ同じです。
基本的な番組録音機能のほか、複数番組の同時予約録音(同時間帯の2つの放送も同時に録音可能)、保存時のファイル名の指定、録音しながらファイルフォーマットを変換、CMを自動的に判別するシーンチェンジ機能、キーワードでの予約機能など、スマホ版にはない様々な便利機能を利用できます。
単体でも十分に便利なソフトなので、録音したラジオ番組をパソコンだけで聴く場合はこのパソコン版だけで事足りますが、通勤通学時にスマホで聴きたい場合は、スマホアプリを組み合わせることで、録音した番組がスマホで聴けるようになるなど、さらに楽しみ方が広がります。
スマホ版の特徴
Android版のネットラジオレコーダーは、パソコン版で予約録音したラジオ番組をスマホ端末で聴くことができるほか、スマホ単体でもラジオを聴いたり録音することができるので、たまに利用できれば良いというライトユーザーや「試しにラジオ録音をしてみたいけど、いきなり高機能の有料ソフトを買うのはちょっと・・・」という方におすすめです。
注意したいのは、ラジオの再生は無料ですが、録音は月額100円の有料機能であるという点です。また、スマホ版の録音機能はパソコン版と違って、一度に複数の番組を録画することはできないため、「1週間分の番組をまとめて録音しておきたい」という使い方をしたい場合はパソコン版を利用した方が良いでしょう。
パソコン版とスマホ版を組み合わせればさらに便利にネットラジオが楽しめる
ネットラジオレコーダーはパソコン版とスマホ版をそれぞれを単独で利用してもネットラジオを楽しめますが、同時に利用することでさらに便利に使うことができます。
以前の記事「ネットラジオレコーダーでラジオを予約録音してスマホで聴くまでを自動化してみよう」という特集では、ファイル共有ソフトの「Dropbox」を使ってパソコンからスマホへ録音ファイルを転送する方法を紹介しましたが、今回紹介したAndroid版アプリには、Microsoftの「OneDrive」と連携できるオプションが初めから組み込まれているので、それらの設定を行えばパソコンで録音した番組をスマホアプリで聴くことができます。
ネットラジオレコーダーを使ったことがない方も、既にパソコン版を使っている方も、是非一度スマホアプリ版を試してみてください。