高齢者や高血圧の人にとって毎日の血圧を記録することは、自分の健康状態を把握するための有効な手段のひとつです。今回は、パソコンやスマートフォンのアプリを使って毎日の血圧記録とその管理を簡単にする方法を紹介します。
なぜ血圧の記録が大切なのか?
血圧記録をつけることは様々な疾患の原因となる高血圧を予防する第一歩ですが、血圧というのは一定ではなく、毎日の生活の中で常に変動しています。
一般的に、血圧は起床後から午前中にかけて上がり、午後から夜にかけて下がり、睡眠中が最も低くなります。また、入浴や飲酒などの様々な要因でも変化します。
したがって、自分の血圧の正確な値を測り、そこから健康状態を把握するためには毎日決まった時間にきちんと記録し、それを継続していくことが重要なのです。
血圧を記録する方法
では実際にパソコンやスマホを使って血圧記録を行う方法を紹介します。
エクセルで血圧記録
毎日の血圧記録をつけるだけなら、エクセルで管理するのが最もシンプルかつ簡単な方法です。
オムロンヘルスケアで公開されている血圧手帳というコンテンツでは、「血圧記録帳」と「血圧グラフ」のエクセルテンプレート(雛形)が無料でダウンロードできるので、まずは使い慣れたエクセルを使って記録するところから始めてみたいという方には最適です。
専用ソフトで血圧記録
毎日の血圧記録から自分の健康状態を体系的に把握したいときは、パソコンの血圧記録ソフトを使ってみましょう。
弊社の「気づく!血圧マスター」を使うと、血圧の記録結果を一覧表やグラフで視覚的にチェックすることができます。エクセルで数字だけを管理しているときと違い、細かい変化を発見しやすくなるので、自分ではわからないような体調の変化にいち早く気づくことができます。
また、血圧のデータをスコア化して点数をつけてくれるので、ゲーム感覚で血圧管理を続けることができます。血圧記録はとにかく「続けること」が大切なので、なかなか続かない・飽きっぽいという人はこちらのソフトを試してみてはいかがでしょうか?
スマホアプリで血圧記録
パソコンを持っていないという人でもスマートフォンがあれば、血圧を記録できるアプリを使って血圧記録を付けることができます。
血圧記録アプリで特に人気が高いものは、血圧計で最大のシェアを誇るオムロンヘルスケア株式会社と提携して開発された「血圧ノート」というアプリで、iOSとAndroidの両方に対応しています。
これは日々の血圧や服薬状況などについて記録をしておくことが出来るアプリで、複数人の管理も出来るため、家族みんなの血圧記録にも利用することができます。
また、最近ではスマートフォンと連動している血圧計もいくつかあり、例えばオムロンから発売されている上腕式血圧計「HEM-7280C」は、普段通りに血圧測定をするだけで自動的に専用のiPhoneアプリにデータが記録されるため、手動で入力する手間がありません。
まとめ
以上、パソコンソフトやスマホアプリで毎日の血圧管理を効率化する方法を紹介しました。
普段からパソコンやスマホを使い慣れている人であれば、アプリを使った血圧管理も特に抵抗なく導入できるのではないでしょうか。
日記や家計簿などもそうですが、この手のデータは毎日の記録を積み重ねてこそ、初めて有効に活用できるものですので、是非これを機会に自分が継続しやすい血圧管理の方法を見つけてください。